「目指す場所」

↑上のカテゴリに[ハロ]とか書いておいて、あんましハロー!と関係ない話なのですがw、なっち目当てに横目で見ていた「音楽戦士」にて、新バンド:ザ・クロマニヨンズを結成したヒロトが、「目指す場所」について語っていた言葉になんだかあまりにもビックリしたので、それについてちょこっと書かせてクダサイ。
(そーいや、ブルーハーツハイロウズの音楽は好きで聴いていましたが、こうやってヒロトが何かを語っているのを見るのは初めてでした)
ヒロトが何を語っていたかと云うと、以下の通りです。
ご丁寧に全部テロップで出ていたので丸写しです。

「ロックンロールバンドがね 目指す場所はね 無いんだよ
 中学生でもいい 小学生でもいい 高校生でもいい 
 例えば ホウキでもいいんだ ギター持ってなくてさ
 ロックンロールに憧れて 教室の隅っこで
 ワァーってなる すっげぇ楽しいんだ
 そこがゴールです
 そこにずっといるんだよ そっからどこにも行かないよ
 それが東京ドームになろうが 教室の隅っこであろうが
 そんなの関係ないんだ
 ロックンロールバンドは最初から 組んだ時点でゴールしてんだ
 目的達成だよ」

……なんてゆーか、「ロックンロールスター」としてあまりにも素敵な言葉で、ビックリしてしまったんです。
「ずっと変わらずロックをやっている」と云うコトを言っていると同時に、ヒロトに憧れている中高生にとっては「ステージに立っているオレも、教室にいるオマエらと変わらないぞ」と云う嬉しい意味の言葉でもあるワケです。
なんだか流石、ヒロトだなぁと、ある意味感動しました。
と同時に、中高生ではなく中年なワタクシはひねくれて聞いてしまう部分もありますw。バンドを始めた時の「楽しさ」みたいな部分がバンドを続けているうちに薄れていって、ブルーハーツハイロウズも止めたんじゃないか、この新バンドも既に「組んだ時点でゴール」であり、そのうち解散する運命なのではないか、そう思えてしまうワケです。
ヒロトマーシーがずっと一緒にやっていると云うだけで「ロック」に対する夢を見る気持ちになれるのでミーハーなリスナーとしては問題ないのですが、周りにいる人はタイヘンだろうなぁと思いますww。
素敵な音楽を作る人は、それ以外のコトには無頓着と云うか、周りから見たら「奇人」に見えてしまう部分があるのかも知れません。遠くから眺めている分には、そういう部分も魅力的なワケですが。
 
そこへ来ると我らがつんく♂Pは、だいぶ常識的と云うか、大阪商人的な人物ですよねw。
シャ乱Qからして、「組んだ時点でゴール」なんて感じのグループではなくて、「天下獲ったるで」ってな感じの野心を感じさせるグループだったし、ちょっと「歌謡曲」的なその音が以前はそれほど好きではなかったです。
娘。を好きになって、つんく♂に対する見方も変わりました。
つんく♂の言う「ロック」は未だにどういうモノかよく分かりませんがw、つんく♂はどうやって人を楽しませようかと云う考えが強い人なのだと思うようになりました。
ヒロトが「教室の隅でホウキを持ってワァーってやっているのも 東京ドームでやるのも 変わらない」と言うのは「自己表現」が「ロックンロール」であると言っているように思えるワケですが、つんく♂には「自己表現」しつつも他人を楽しませたいと云うサービス精神があって、それは定義のよく分からない「ロック」と云う言葉に含まれてしまうエンターテインメントなんだと思います。
そして、それがハロー!プロジェクトの根幹なのかなぁとも思います。
 
話まとまってないんですけどw、ヒロトの言う「ロックンロール」も、つんく♂の言う「ロック」もワタクシは好きで、ステージ上での「自己表現」の発露と、サービス精神と、我々の喜びが、上手い具合に組み合わさって高揚するステージが大好きだと云うワケです。