なっちコン@東京厚生年金会館 11/5(土) 夜の部

もう残す所、新潟公演のみとなったツアーなのでネタバレ気にせず書きます。
 
誤解を恐れずに言えば、「なっち」と云う存在はビートルズにおけるポール・マッカートニーの様な存在だと思う。ポールが今尚「ビートルズ的」であるコトを求められる存在であるのと同様に、以前のモーニング娘。の「顔」であったなっちは娘。を卒業しソロとなっても尚「モーニング娘。的」であるコトを求められる存在なのだ。
モーニング娘。的」であると云うコトは、現在のモーニング娘。とは関係が無い。大雑把に言えば、中澤姐さん卒業辺り迄のモーニング娘。を「美化」したモノが、なっちに求められる「モーニング娘。的」なコトであると思われる。思われる、とか他人事の様に書いてしまったが、なっちヲタではない自分にその傾向があるのだ。しかし、ヲタではないが「なっち」に興味がある人々にとってもそういう傾向はあると思う。
 
なっちに対し未だ「モーニング娘。的」なモノを求めてしまうワタクシのような者の視点で見ると、今回のセットリストについては若干不満が残った。今回歌われた娘。の曲を見てみると……

なんにも言わずにI LOVE YOU 
いいことある記念の瞬間 
愛車ローンで 
Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜 
例えば 
さくら満開

……あまり「モーニング娘。時代のなっち」のイメージでない曲が多い。「モーニング娘。時代のなっち」のイメージが一番強い曲と言えば「ふるさと」であると思われるがそれが歌われていない。「Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜」はなっちもメインボーカルだったもののやはりよっすぃ〜のイメージが強い曲と思われる。「さくら満開」に至ってはなっち卒業後のさくら組の曲であり、何故「晴れ 雨 のち スキ」ではないのかという疑問が残る。
昨年前半のツアーを見に行ったが、中澤姐さん・圭ちゃんがゲストで、歌われた曲も娘。時代の曲が多く、そこでは「モーニング娘。的ななっち」を演じていたと思われ、今回はワザと「モーニング娘。時代のなっち」をイメージさせる曲を外してきたとも考えられる。ワタクシの様な、なっちに対し「モーニング娘。的」なモノを求める層に対し、本当の「なっち」を見せたかったのかも知れない。
でも、それなら「モーニング娘。」の曲ではなく「なっち」の曲を歌って欲しかった、と思うのである。1stアルバムに収められている曲にはモーニング娘。の曲を「安倍Version」として歌っているモノが多いし、まだなっちのオリジナル曲が少ないのは確かなのだが……
 
しかしながら、ステージ上のなっちの姿は「なっち」であった。
よく「なっちのコンサートは温かい雰囲気」と評されるコトが多いが、やはりそれはなっちの人柄による所が大きいのであろう。
そして温かいその姿は、例えばガキさんのような女の子がかつて憧れた、昔も今も変わらぬ「なっち」の姿であろうと思われた。(私が見に行った次の日にガキさんが見に来ていたらしいね)
元モーニング娘。」という肩書きがついてまわるのは「なっち」の偉大さゆえであるのだが、ワタクシの様な者に対し、なっちに「モーニング娘。的」なモノを求めるのではなく、モーニング娘。の頃も今も変わらず「なっち」は「なっち」であるのだと、「なっち」の魅力をアピールしていくコトが大事なのではないかと思う。
今回のツアーはその第1歩であり、なっちの「次の」ステージも見たいと思ったのは確かであります。
(「エルダークラブ」や「ハロ☆プロ オンステージ!」とか云うのは金銭的事情で申し込んでないんですけど……w やっぱ見るならソロコンサートが見たいです。)